こんにちは。「だいち」です。

今朝は少し早く目が覚めたので、パソコンを立ち上げて、ぼんやりとネットを徘徊していました。

その中で見つけた1年半位前の少し古い記事ですが、旦那さんが55歳で商社を早期退職し、田舎に移住してカフェを始めたご夫婦のアーリーリタイアに関する話がありました。

タイトルには「早期リタイア後の暮らしに潜む落とし穴」とあるので、どちらかというと失敗談についての話です。

いくつかの失敗原因が紹介されているのですが、その中で1つ気になったのが、「現役時代に周囲にいた人の目」を気にすることです。

元々離島に移住し趣味の延長でのんびりと思っていたカフェが、現役時代のプライドから元同僚達に見られても恥ずかしくないようにとの気持ちが強くなり、結果的にどんどん豪華な店になり、そこそこ繁盛はしているものの、思い描いていたアーリーリタイア生活とは違ってしまったというものです。

この「現役時代に周囲にいた人の目」が気になるというのは、僕もよくわかります。

僕も早期退職した当初には、早く何かしなければという焦りのような気持ちがありました。
その何かとは、元同僚達に説明がつくような何か、恥ずかしくないような何かだった気がします。
自分がしたい何かではなく、まさしく「現役時代に周囲にいた人の目」を気にした何かだったのです。

僕がリタイアして頭に浮かんだのは、昔取得した資格を生かした開業をすることでした。
しかし、開業には数百万円の初期投資が必要であり、毎月十数万円の経費がかかり、失敗すれば数千万円の損失がでるかもしれません。

冷静に考えれば、机上の勉強で資格を取っただけで、実務経験もなく、前の仕事との関係性もなく、厳しい社会で成功できる可能性は限りなく低いでしょう。

それだけのリスクを冒してお金を稼ぐ必要があるのか、本当にそれをして自分は楽しいのか、そう考えると気持ちは一気に萎み、開業しようという気持ちはきれいに消えてしまいました。

結局、自分のやりたい気持ちからではなく、周囲の目を気にした気持ちだったから、絶対やる覚悟もリスクを取る勇気も湧かなかったのだと思います。

リタイアしてから1年経ち、「現役時代に周囲にいた人の目」に対する意識はだいぶん薄らいできました。
何より、もう付き合いが続いているのは、正直に今の現状を話せるような元同僚だけなので、あえて自分を着飾る必要もなく、心地よい関係を続けられている人達だけです。

一方で、「現役時代に周囲にいた人の目」は悪いことばかりではありません。

自由で誰からも干渉されない生活は油断するとすぐに楽な方に流され、堕落してしまいます。
時々は「現役時代に周囲にいた人の目」を意識することで、少なくとも落ちぶれたとか、哀れだなんて思われないようにと、今の生活と怠惰な自分を引き締めてくれます。