こんにちは。「だいち」です。

僕は50歳の時に早期退職しましたが、普通は50代のサラリーマンが早期退職というとリストラされてお気の毒にとの思われるのが今の時代かもしれません。

僕の場合、幸いというか残念ながらというか早期退職募集をしていなかったので、リストラされたわけではなく、自ら退職の意思を表明してアーリーリタイアしたのですが、親戚や赤の他人にまで声を大にして説明することではありません。

サラリーマンの何もかもが嫌になって、自暴自棄で辞表を叩きつけたわけではありませんが、サラリーマン、それも中間管理職なんかをしていると、上からは押さえられ、下からは突き上げられ、今の時代は辛いことばかりです。

管理職が偉そうに威張っていられるなんて、昭和までの話かドラマや漫画の中の話だけじゃないかと思っていました。
少なくとも、僕にとっては出世というものが目の前の人参、仕事を頑張るモチベーションにはなりませんでした。

僕にも手が届きそうな少し上の世界に憧れを感じることはできませんでしたし、更にもっと先の雲の上の世界は縁のない別世界なので、想像もつかず、憧れの対象にさえなりません。

出世に対してガツガツと欲を出せるタイプであれば、もう少し頑張って、苦労に耐えて、もっと上の世界も見てみようと努力できたのかもしれませんが、僕の場合、それよりもサラリーマン生活から解放されて、早く自由の身になることの方に魅力を感じてしまいました。

しかし、リタイアしてみて思ったのは、出世も悪いことばかりではありません。
少なくとも出世というものを一度は経験し、管理職の一歩を踏み出せたことはよかったと思っています。

出世なんて、能力よりも運やタイミングの方が大きかったりして、僕はまさしくその運やタイミングで管理職になれたタイプでした。

家では家族に仕事の話なんて滅多にしませんし、家族は職場での僕の姿を知りません。
それなりに若い年齢で、同期より早く出世すれば、一応は会社で上手くやっていると、家族は思ってくれていると想像しています。

誰もがなれるわけではない役職に上がれるくらいには、会社から認められていた証にはなるので、出世もできず、仕事ができなくて会社に居づらくなった哀れな夫、可哀そうなお父さん、不甲斐ない息子という家族からの痛い視線だけは逃れられたと思っています。

50歳で仕事を辞めてしまうような僕でも、妻や子から尊敬されないまでも、哀れみの目で見られたくないという、夫や父または男としての見栄は残されているのです。