こんにちは。「だいち」です。

僕が50歳でアーリーリタイアを選んだ理由の一つは、いつまで続くかわからない単身赴任が嫌だったからです。
その時点で貯まっていたお金と、この先定年までに入ってくるであろう収入と、多分定年までの間に自宅で家族と過ごせる可能性は低いだろうと考えた時、もういいかなと思ってしまったのです。

そんなに嫌だった単身赴任にも、今となってはメリットと感じることが少しはあります。
その1つは家事力のアップです。

流行りのドラマと違って、平凡なサラリーマンに家政婦さんを雇う余裕なんか当然ありません。
自宅にいた時には、時々気まぐれで食器洗いや風呂掃除をする以外、家事はほぼ妻に任せっきりでしたが、単身赴任中は掃除、洗濯、炊事、買い物、全て自分でやる必要があります。

家事は慣れの部分が大きくて、今では調理以外は妻よりも家事力が上回ったと自分では思っていますし、単身赴任中はワイシャツのアイロンがけまでも自前でやっていました。

ワイシャツくらいケチらずにクリーニングに出せばと思われるかもしれませんが、まだ単身赴任未経験の頃、ある上司の影響で、もし単身赴任することがあったらワイシャツを自分で綺麗にアイロンがけできるようになろうと思っていました。

人生の大半を単身赴任しているような上司がいらしたのですが、いつも糊付けしたようにピシッとアイロンがけされた真っ白なワイシャツを着用されているので、当然毎日のようにクリーニングに出されているのだと思っていました。

ある日、飲み会か何かの席で、「いつもワイシャツ皺一つなくて綺麗ですよね。クリーニングは休みの日にまとめで出されているんですか。それにクリーニング代もバカにならないですよね。」と何気なく聞いてみました。

そうすると、「何言ってるの、自分で洗濯して、アイロンがけも自分でしているよ。何年単身赴任してると思ってるの。アイロンがけなんて簡単だよ」と当然のことのように仰いました。
かなり上の役職の上司だったこともあり、ちょっと意外で驚きました。

それを聞いて以来、あの上司の真っ白なワイシャツのように、皺一つなくアイロンがけできるようになりたいと思うようになり、おまけにワイシャツも真っ白を選ぶようになりました。

そんなこともあり、単身赴任を経験した今では僕もワイシャツなら数分でピシッとアイロンがけできるようになり、得意な家事の一つになりました。

単身赴任のもう1つのメリットは、一人暮らしに必要な生活費の規模感がつかめたことです。
家族と暮らすためにアーリーリタイアしたといいながら矛盾する話ですが、最悪のストーリーとして、一人暮らしに戻ることもない話ではありません。

僕のライフプランシートでは65歳になり、夫婦二人分の年金を受給できれば、まあまあ余裕のある暮らしができると見込んでいるのですが、それは夫婦二人であればの前提です。
しかし、この先に財産を失った上に、離婚や死別なんてことが絶対にないわけではありません。

直近のねんきん定期便の情報だと、少なくとも手取りで月15万円は貰えるだろうと想定しています。
それに対して、単身赴任の経験から、特別な贅沢をしない限り、家賃も含めて10万円あれば生活できるだろうと思っています。
なので、仮に年金が3分の2になっても、年金だけで死なない程度にはやっていけるだろうと思っているのです。

本気でそこまで落ちることを心配しているわけではないのですが、月10万円あれば何とかなると心の片隅にあるのは一つの安心材料です。